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プログラミング入門 約7分で読めます

プログラミング言語の選び方|目的別おすすめ言語5選

「プログラミングを始めたいけど、どの言語を選べばいいかわからない…」

プログラミング言語は200種類以上あると言われており、初心者が最初の言語を選ぶのは難しいものです。

結論から言うと、「何を作りたいか」で選ぶのが正解です。

この記事では、目的別におすすめのプログラミング言語を5つ厳選してご紹介します。

プログラミング言語を選ぶ前に知っておくべきこと

「最強の言語」は存在しない

よくある質問が「結局どの言語が一番いいの?」というもの。

答えは「目的によって異なる」です。

たとえば、包丁と金槌はどちらが優れているか?という質問に意味がないのと同じです。料理をするなら包丁、釘を打つなら金槌。道具は目的に合わせて選ぶものです。

プログラミング言語も同じ。Webサイトを作るのに適した言語、スマホアプリを作るのに適した言語、それぞれ得意分野が異なります。

最初の言語選びで人生は決まらない

「最初に選んだ言語をずっと使い続けなければならない」と思っている方もいますが、そんなことはありません

プログラミングの基本的な考え方(変数、条件分岐、ループなど)は、どの言語でも共通しています。1つの言語をしっかり学べば、2つ目以降の言語は比較的スムーズに習得できます。

まずは1つの言語を選んで、「プログラミング的思考」を身につけることを目指しましょう。

目的別おすすめプログラミング言語5選

① Webサイト・Webアプリを作りたい → JavaScript

難易度 ★★☆☆☆(比較的やさしい)
できること Webサイトの動的な機能、Webアプリ開発
将来性 非常に高い(Web開発の必須言語)

JavaScript(ジャバスクリプト)は、Webブラウザ上で動作するプログラミング言語です。

Webサイトに以下のような動きをつけるのに使われます:

  • ボタンをクリックしたらメニューが開く
  • 画像がスライドショーで切り替わる
  • 入力フォームのバリデーション(入力チェック)

さらに、Node.jsという技術を使えば、サーバー側のプログラムも書けます。つまり、JavaScriptだけでWebアプリのフロントエンド(見た目)とバックエンド(裏側の処理)の両方を開発できるのです。

こんな人におすすめ:

  • Webサイト制作に興味がある
  • 成果が目に見えるとモチベーションが上がる
  • 将来的にフロントエンドエンジニアを目指したい

② AIや機械学習、データ分析をやりたい → Python

難易度 ★☆☆☆☆(初心者に最もやさしい)
できること AI・機械学習、データ分析、自動化、Web開発
将来性 非常に高い(AI分野の標準言語)

Python(パイソン)は、シンプルで読みやすい文法が特徴のプログラミング言語です。

AI(人工知能)や機械学習の分野では、ほぼ標準的に使われています。TensorFlow、PyTorch、scikit-learnなど、AI開発に必要なライブラリ(便利なツール集)が充実しているためです。

また、データ分析や業務の自動化にも強く、以下のようなことができます:

  • Excelファイルの自動処理
  • Webサイトから情報を自動収集(スクレイピング)
  • 大量のデータを分析してグラフ化

こんな人におすすめ:

  • AIや機械学習に興味がある
  • データサイエンティストを目指したい
  • とにかく最初の言語として挫折しにくいものを選びたい

③ スマホアプリを作りたい(iPhone) → Swift

難易度 ★★★☆☆(やや難しい)
できること iPhone・iPad・Mac向けアプリ開発
将来性 高い(Apple製品の公式言語)

Swift(スウィフト)は、Apple社が2014年に発表したプログラミング言語です。

iPhoneアプリを作るなら、現在はSwiftが第一選択となります。以前はObjective-Cという言語が使われていましたが、Swiftの方がモダンで書きやすく、Appleも公式にSwiftを推奨しています。

開発にはMacXcode(Apple公式の開発ツール)が必要です。Windowsでは基本的に開発できないため、注意が必要です。

こんな人におすすめ:

  • iPhoneアプリを作ってみたい
  • Macを持っている
  • Apple製品が好き

④ スマホアプリを作りたい(Android) → Kotlin

難易度 ★★★☆☆(やや難しい)
できること Androidアプリ開発
将来性 高い(Google推奨言語)

Kotlin(コトリン)は、JetBrains社が開発したプログラミング言語です。

Googleは2019年に「Androidアプリ開発の推奨言語はKotlin」と発表しました。以前はJavaが主流でしたが、現在の新規開発ではKotlinが選ばれることが多くなっています。

KotlinはJavaと100%互換性があり、Javaの資産(ライブラリなど)をそのまま使えます。Javaより簡潔に書けるため、開発効率が高いのが特徴です。

こんな人におすすめ:

  • Androidアプリを作りたい
  • Javaを学ぶ予定がある(Kotlinを学ぶとJavaの理解も深まる)

⑤ 企業の業務システムを作りたい → Java

難易度 ★★★★☆(やや難しい)
できること 業務システム、Webアプリ、Androidアプリ
将来性 安定(求人数は常にトップクラス)

Java(ジャバ)は、1995年に登場した歴史あるプログラミング言語です。

銀行のシステム、企業の基幹システム、官公庁のシステムなど、大規模で信頼性が求められるシステムで多く使われています。

日本ではエンジニアの求人数が最も多い言語の1つであり、SES企業で働く場合はJavaの案件に携わる機会も多いでしょう。

文法はやや厳格で、最初は「書くコード量が多い」と感じるかもしれません。しかし、その分プログラミングの基礎をしっかり学べるというメリットもあります。

こんな人におすすめ:

  • SES企業への就職を考えている
  • 大規模なシステム開発に興味がある
  • 求人数の多さ・安定性を重視したい

目的別早見表

作りたいもの・目的 おすすめ言語
Webサイト・Webアプリ JavaScript
AI・機械学習・データ分析 Python
iPhoneアプリ Swift
Androidアプリ Kotlin
業務システム・大規模開発 Java
とりあえず挫折しにくい言語 Python
就職に有利な言語 Java、JavaScript

「特に目的がない」場合のおすすめ

「まだ何を作りたいか決まっていない」という方には、以下の2つをおすすめします。

おすすめ①:Python

理由:

  • 文法がシンプルで、挫折しにくい
  • 学習コンテンツが豊富
  • AI・データ分析・Web開発など、応用範囲が広い

おすすめ②:JavaScript

理由:

  • ブラウザさえあれば動かせる(環境構築が簡単)
  • 成果が目に見えるのでモチベーションを保ちやすい
  • Webエンジニアを目指すなら必須

言語選びで失敗しないためのポイント

① 「流行っているから」だけで選ばない

「○○が流行っているらしい」という理由だけで選ぶと、自分の目的と合わず挫折しやすくなります。まずは自分が何を作りたいかを考えましょう。

② 複数の言語を同時に学ばない

初心者がよくやる失敗が「あれもこれも」と複数の言語に手を出すこと。最初は1つの言語に集中して、基礎をしっかり固めましょう。

③ 完璧を目指さない

「この言語を完璧にマスターしてから次へ」と考える必要はありません。基礎を学んだら、実際に何かを作りながら学ぶ方が効率的です。

まとめ

言語 特徴 おすすめの人
JavaScript Web開発の必須言語 Webサイト・アプリを作りたい人
Python シンプルで初心者向け AI・データ分析、挫折したくない人
Swift Apple公式言語 iPhoneアプリを作りたい人
Kotlin Google推奨言語 Androidアプリを作りたい人
Java 求人数トップクラス 業務システム、就職重視の人

プログラミング言語選びに正解はありません。大切なのは、「選んだ言語でまず1つ何かを作ってみる」こと。

迷っている時間があれば、まずは手を動かしてみましょう。実際にコードを書いてみることで、「自分に合っているかどうか」が見えてきます。

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