「インフラエンジニアに役立つ資格は?」「どの順番で取ればいい?」
インフラエンジニアを目指す上で、資格取得は有効なアピール手段です。特に未経験者にとっては、知識とやる気を証明する重要な武器になります。
この記事では、インフラエンジニアにおすすめの資格を5つ厳選して紹介します。取得する順序の目安もお伝えしますね。
インフラエンジニアに資格は必要?
結論から言うと、「必須ではないが、あると有利」です。
資格があるメリット
- 知識の証明:未経験でも「基礎はある」と示せる
- 学習のマイルストーン:目標があると勉強が進む
- 転職で有利:書類選考を通過しやすくなる
- 資格手当:会社によっては月数千〜数万円の手当
実務経験が一番重要ですが、未経験からのスタートなら資格は強い味方です。
おすすめ資格5選
インフラエンジニアにおすすめの資格を5つ紹介します。
1. LinuC(リナック)
Linux技術者としてのスキルを証明する資格です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | LPI-Japan |
| レベル | Level 1 → Level 2 → Level 3 |
| 難易度(Level 1) | ★★☆☆☆ |
| 受験料 | 各試験 16,500円(税込) |
| おすすめ度 | ★★★★★ |
おすすめポイント
- インフラエンジニアの基本中の基本
- サーバーの大半はLinuxなので、必須スキル
- 日本国内で認知度が高い
- Level 1から始められるので、未経験でも挑戦しやすい
学習内容:Linuxコマンド、ファイル管理、ユーザー管理、ネットワーク設定など
2. CCNA(シーシーエヌエー)
ネットワークの基礎知識を証明するCisco社の資格です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | Cisco Systems |
| 正式名称 | Cisco Certified Network Associate |
| 難易度 | ★★★☆☆ |
| 受験料 | 約42,900円(税込) |
| おすすめ度 | ★★★★★ |
おすすめポイント
- ネットワーク資格の定番、世界的に認知度が高い
- TCP/IP、ルーティング、スイッチングなど体系的に学べる
- ネットワークエンジニアを目指すなら必須級
- インフラエンジニア全般に役立つ知識
学習内容:TCP/IP、ルーティング、スイッチング、セキュリティ、自動化など
3. AWS認定資格
クラウド(AWS)のスキルを証明する資格です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | Amazon Web Services |
| 入門レベル | クラウドプラクティショナー |
| 中級レベル | ソリューションアーキテクト アソシエイト |
| 上級レベル | ソリューションアーキテクト プロフェッショナル |
| おすすめ度 | ★★★★★ |
レベル別の概要
| レベル | 難易度 | 受験料 | 対象者 |
|---|---|---|---|
| クラウドプラクティショナー | ★★☆☆☆ | 15,000円 | 入門者、非エンジニアも可 |
| ソリューションアーキテクト アソシエイト | ★★★☆☆ | 20,000円 | 実務1年程度 |
| ソリューションアーキテクト プロフェッショナル | ★★★★★ | 40,000円 | 実務2年以上 |
おすすめポイント
- クラウド時代に必須のスキルを証明
- AWSは日本で最も使われているクラウド
- クラウドプラクティショナーは未経験でも挑戦しやすい
- プロフェッショナルまで取ると年収アップにも直結
4. 応用情報技術者試験(AP)
IT全般の応用知識を証明する国家資格です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | IPA(情報処理推進機構) |
| 試験時期 | 年2回(春・秋) |
| 難易度 | ★★★★☆ |
| 受験料 | 7,500円 |
| 合格率 | 約20〜25% |
| おすすめ度 | ★★★★☆ |
おすすめポイント
- 国家資格で信頼性が高い
- IT全般の幅広い知識が身につく
- 基本情報技術者の上位資格
- 高度試験(ネスペ等)の午前Ⅰ免除の権利が得られる
- 受験料が安い
学習内容:アルゴリズム、データベース、ネットワーク、セキュリティ、マネジメントなど幅広い
5. ネットワークスペシャリスト(ネスペ)
ネットワークの高度な専門知識を証明する国家資格です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | IPA(情報処理推進機構) |
| 試験時期 | 年1回(春) |
| 難易度 | ★★★★★ |
| 受験料 | 7,500円 |
| 合格率 | 約15% |
| おすすめ度 | ★★★★☆ |
おすすめポイント
- ネットワークの最高峰国家資格
- CCNAよりさらに深い知識を証明
- 取得すると高い専門性をアピールできる
- 受験料が安い(7,500円)
注意点:難易度が高いので、CCNA→応用情報→ネスペの順で目指すのがおすすめ
資格取得のおすすめ順序
どの順番で取得すべきか、レベル別に紹介します。
未経験〜初級者
- LinuC Level 1(Linuxの基礎)
- AWS クラウドプラクティショナー(クラウドの入門)
まずはこの2つで「Linux」と「クラウド」の基礎を固めましょう。
初級〜中級者
- CCNA(ネットワークの基礎〜中級)
- 応用情報技術者(IT全般の応用知識)
- AWS ソリューションアーキテクト アソシエイト(クラウドの実践)
中級〜上級者
- ネットワークスペシャリスト(ネットワークの専門家)
- AWS ソリューションアーキテクト プロフェッショナル(クラウドの専門家)
5つの資格比較まとめ
| 資格 | 分野 | 難易度 | 費用 | 未経験おすすめ |
|---|---|---|---|---|
| LinuC Level 1 | Linux | ★★☆ | 約3.3万円 | ◎ |
| CCNA | ネットワーク | ★★★ | 約4.3万円 | ○ |
| AWS クラウドプラクティショナー | クラウド | ★★☆ | 1.5万円 | ◎ |
| 応用情報技術者 | IT全般 | ★★★★ | 7,500円 | △ |
| ネットワークスペシャリスト | ネットワーク | ★★★★★ | 7,500円 | × |
まとめ
この記事のポイントを整理します。
| 順位 | 資格 | おすすめ理由 |
|---|---|---|
| 1 | LinuC | インフラの基本、Linux必須 |
| 2 | CCNA | ネットワークの定番資格 |
| 3 | AWS認定 | クラウド時代に必須 |
| 4 | 応用情報技術者 | 国家資格、幅広い知識 |
| 5 | ネットワークスペシャリスト | 高度な専門性を証明 |
資格は「ゴール」ではなく「スタート」です。取得後も実務で経験を積み、スキルを磨いていくことが大切です。
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