「Androidアプリを作りたいけど、JavaとKotlinどっちを学べばいいの?」
プログラミングを始めようとしている方なら、一度はこの疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。
この記事では、JavaとKotlinの違いをプログラミング初心者の方にもわかりやすく解説します。それぞれの特徴を理解して、自分に合った言語を選びましょう!
JavaとKotlinとは?
Javaとは
Javaは1995年に登場した、世界で最も広く使われているプログラミング言語の一つです。
「Write Once, Run Anywhere(一度書けば、どこでも動く)」をコンセプトに、WindowsでもMacでもLinuxでも同じコードが動作します。
主な用途:
- Androidアプリ開発
- 企業の業務システム(銀行、保険など)
- Webアプリケーション
- 大規模システム
Kotlinとは
Kotlinは2011年にJetBrains社が開発した比較的新しい言語です。2017年にGoogleがAndroidアプリ開発の公式言語として採用したことで、一気に注目を集めました。
Javaと100%互換性があり、Javaのコードと混在させることもできます。
主な用途:
- Androidアプリ開発(現在の主流)
- サーバーサイド開発
- クロスプラットフォーム開発
JavaとKotlinの違いを比較
1. コードの書きやすさ
【Java】
// Javaでの書き方
public class Main {
public static void main(String[] args) {
String message = "Hello, World!";
System.out.println(message);
}
}
【Kotlin】
// Kotlinでの書き方
fun main() {
val message = "Hello, World!"
println(message)
}
同じ処理でも、Kotlinの方が圧倒的にシンプルですね!
Kotlinは「ボイラープレート(お決まりの定型コード)」を大幅に削減できるため、少ないコードで同じ機能を実現できます。
2. Null安全性
プログラミングで最もよくあるエラーの一つが「NullPointerException(ぬるぽ)」です。
【Java】
String name = null;
System.out.println(name.length()); // 実行時にエラー!
【Kotlin】
var name: String = null // コンパイルエラー!そもそも書けない
var name: String? = null // nullを許可する場合は「?」をつける
println(name?.length) // 安全に呼び出せる
Kotlinは言語レベルでnullを管理するため、実行前にエラーを防げます。これは初心者にとって非常に心強い機能です。
3. データクラス
ユーザー情報などを格納するクラスを作る場合:
【Java】
public class User {
private String name;
private int age;
public User(String name, int age) {
this.name = name;
this.age = age;
}
public String getName() { return name; }
public void setName(String name) { this.name = name; }
public int getAge() { return age; }
public void setAge(int age) { this.age = age; }
@Override
public String toString() {
return "User{name='" + name + "', age=" + age + "}";
}
// equals(), hashCode() も必要...
}
【Kotlin】
data class User(val name: String, val age: Int)
Javaで20行以上書くコードが、Kotlinならたった1行で済みます!
4. 拡張関数
既存のクラスに新しい機能を追加したい場合:
【Kotlin】
// Stringクラスに独自の機能を追加
fun String.addExclamation(): String {
return this + "!"
}
// 使い方
val greeting = "Hello"
println(greeting.addExclamation()) // "Hello!"
Kotlinでは、既存のクラスを変更せずに機能を追加できます。Javaではこのような書き方はできません。
比較表まとめ
| 項目 | Java | Kotlin |
|---|---|---|
| 登場年 | 1995年 | 2011年 |
| コード量 | 多い | 少ない(約40%削減) |
| Null安全 | なし(実行時エラー) | あり(コンパイル時チェック) |
| 学習リソース | 非常に豊富 | 増加中 |
| 求人数 | 非常に多い | 増加中 |
| Android開発 | 従来の主流 | 現在の推奨言語 |
| 企業システム | 主流 | 徐々に採用増 |
どちらを学ぶべき?目的別おすすめ
Androidアプリを作りたい → Kotlin
Googleが公式に推奨しており、新規プロジェクトのほとんどがKotlinで開発されています。Android開発を目指すなら、迷わずKotlinを選びましょう。
企業の業務システムに関わりたい → Java
銀行、保険、官公庁などの大規模システムは、今でもJavaが主流です。安定した求人数があり、長期的なキャリアを築きやすいです。
プログラミングの基礎をしっかり学びたい → Java
Javaは冗長な分、プログラミングの基本概念(クラス、メソッド、変数のスコープなど)を明示的に学べます。基礎を固めたい方におすすめです。
効率よくモダンな書き方を身につけたい → Kotlin
Kotlinは最新の言語設計が取り入れられており、他のモダン言語(Swift、TypeScriptなど)への応用が効きやすいです。
実は両方学ぶのがベスト!
ここまで読んで「結局どっち?」と悩んでいる方に朗報です。
KotlinはJavaと100%互換性があるため、実際の現場では両方の知識が求められることが多いです。
おすすめの学習順序:
- まずJavaの基礎を学ぶ(2〜3ヶ月)
- Kotlinに移行する(Javaの知識があればスムーズ)
- 実際にAndroidアプリを作ってみる
Javaを知っていれば、Kotlinの便利さがより実感できますし、既存のJavaコードを読む力も身につきます。
まとめ
| 観点 | おすすめ |
|---|---|
| Androidアプリ開発 | Kotlin |
| 企業システム・SIer | Java |
| 求人の多さ | Java(ただしKotlinも急増中) |
| 学習のしやすさ | Kotlin |
| 将来性 | どちらも◎ |
どちらを選んでも間違いではありません。
大切なのは、まず一つの言語をしっかり学んで「動くものを作る」経験を積むこと。その経験があれば、他の言語への移行もスムーズにできます。
SKサービスでエンジニアとしてのキャリアをスタートしませんか?
SKサービスでは、JavaやKotlinを使った開発プロジェクトに多数参画しています。
- 未経験からエンジニアを目指したい方
- プログラミングスキルを実務で活かしたい方
- 最新技術に触れながら成長したい方
私たちと一緒に、エンジニアとしての第一歩を踏み出しましょう!
この記事が参考になったら、ぜひSNSでシェアしてください!