「応用情報技術者試験がなくなるって本当?」「今から勉強しても意味ないの?」
2025年12月、経済産業省が情報処理技術者試験の大幅な見直し案を発表し、IT業界で話題になっています。
結論から言うと、応用情報技術者試験は「廃止」ではなく「再編」される見通しです。この記事では、2026年度・2027年度に予定されている変更点と、今後の受験戦略について解説します。
※本記事は2026年1月時点の情報です。正式発表前の検討案を含むため、今後変更される可能性があります。
変更の全体像:2段階で変わる
情報処理技術者試験の変更は、2段階で進む予定です。
| 時期 | 変更内容 | 影響 |
|---|---|---|
| 2026年度 | CBT方式への移行 | 試験の受け方が変わる |
| 2027年度 | 試験区分の再編 | 試験の内容・構成が変わる |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【2026年度】CBT方式への移行
まず2026年度(令和8年度)から、応用情報技術者試験はCBT(Computer Based Testing)方式に移行します。これはIPAから正式に発表されています。
CBT方式とは?
CBT方式とは、試験会場のパソコンで受験する方式です。すでにITパスポートや基本情報技術者試験で導入されています。
| 項目 | 現行(ペーパー方式) | CBT方式 |
|---|---|---|
| 解答方法 | 手書き(マークシート・記述) | キーボード入力 |
| 試験日 | 年2回(4月・10月)の特定日 | 一定期間内の複数日から選択 |
| 会場 | 指定された試験会場 | 全国のテストセンターから選択 |
| 受験票 | 郵送(紙) | 不要(オンライン確認) |
CBT移行のメリット
CBT方式への移行には、以下のメリットがあります。
- 受験日時を自分で選べる:仕事や学業と両立しやすい
- 記述式の書き直しが楽:文章の挿入・削除が容易
- 論述式(論文)も入力:手書きの疲労が軽減
- 会場を選べる:自宅近くで受験可能
特に論述式問題がある高度試験では、2,000〜3,000字の論文を手書きする負担がなくなるため、大きな変化と言えます。
変わらないこと
IPAの発表によると、CBT移行後も以下は変更なしです。
- 出題範囲(知識・技能の範囲)
- 出題形式(多肢選択式・記述式)
- 出題数・試験時間
つまり、2026年度は「試験の受け方」が変わるだけで、「試験の内容」は同じです。
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カジュアル面談を予約する【2027年度】試験区分の大幅再編
より大きな変化が予定されているのが2027年度です。経済産業省が2025年12月に発表した検討案によると、応用情報技術者試験と高度試験が「プロフェッショナルデジタルスキル試験」として再編される見通しです。
現在の試験体系
現在の情報処理技術者試験は、以下のような階層構造になっています。
- レベル1:ITパスポート
- レベル2:基本情報技術者試験、情報セキュリティマネジメント試験
- レベル3:応用情報技術者試験
- レベル4:高度試験(9区分)、情報処理安全確保支援士
再編後の試験体系(検討案)
検討案では、応用情報技術者試験と高度試験を統合し、3つの領域に再編するとされています。
| 領域(仮称) | 想定される内容 |
|---|---|
| マネジメント・監査領域 | プロジェクト管理、ITサービス管理、システム監査など |
| データ・AI領域 | データベース、データ分析、AI活用など |
| システム領域 | ネットワーク、セキュリティ、システム設計など |
これにより、従来の「広く浅く」から「自分の専門領域に特化」した受験が可能になると考えられています。
情報処理安全確保支援士は?
情報処理安全確保支援士試験については、再編の対象外になる可能性が高いと見られています。
理由は、支援士は「情報処理の促進に関する法律」に基づく登録制の国家資格であり、他の高度試験とは法的な位置づけが異なるためです。また、2025年に制度の見直し(講習免除の検討など)が行われており、廃止・統合が決まっているなら、このような検討は行われないと考えられます。
新設される試験
再編に加えて、以下の新試験の創設も検討されています。
- データマネジメント試験(仮称):ITパスポートの次に受ける試験として、非エンジニア向け
- デザインマネジメント試験:ビジネスデザインを担う人材向け
これは、IT企業のエンジニアだけでなく、ユーザー企業のDX担当者を意識した変更とされています。
今後のスケジュール
経済産業省が示しているスケジュールは以下のとおりです。
| 時期 | 予定 |
|---|---|
| 2026年3月末 | 試験制度の改正案を公表 |
| 2026年度夏頃 | 新試験の詳細を公表 |
| 2027年度 | 新試験を開始 |
正式な詳細は2026年3月末以降に発表される予定です。
今から受験する人はどうすべき?
「制度が変わるなら、今から勉強しても無駄?」と思う方もいるかもしれません。結論から言うと、今すぐ受験を目指すのがおすすめです。
今受験すべき理由
1. 2026年度は現行制度で受験できる
2026年度はCBT方式に変わるだけで、試験内容は現行のままです。過去問や参考書がそのまま使えます。
2. 既存の資格は有効
試験制度が変わっても、取得した資格がなくなるわけではありません。履歴書にも問題なく記載できます。
3. 午前I免除を確保できる
応用情報に合格すれば、高度試験・支援士試験の「午前I(科目A-1)免除」が2年間有効です。制度変更後も免除制度は継続予定とされています。
4. 新制度の詳細が不明
新試験の難易度や出題範囲がどうなるかは未発表です。現行制度で取れるうちに取っておくのが安全策です。
おすすめの受験戦略
| 現在の状況 | おすすめ戦略 |
|---|---|
| 基本情報に合格済み | 2025年度中または2026年度に応用情報を受験 |
| 応用情報に合格済み | 興味のある高度試験を2026年度までに受験 |
| これから勉強開始 | まず基本情報から着実にステップアップ |
まとめ
この記事で解説した内容をまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 応用情報は廃止? | 廃止ではなく再編(2027年度〜) |
| 2026年度の変更 | CBT方式に移行(試験内容は同じ) |
| 2027年度の変更 | 3領域・3試験に再編予定 |
| 支援士試験 | 再編対象外の可能性が高い |
| 今の対策 | 現行制度のうちに取得がおすすめ |
試験制度の変更は、IT業界の変化に対応するためのものです。制度がどう変わっても、学んだ知識やスキルは確実にあなたの力になります。
正式な発表を待ちつつ、今できる準備を進めていきましょう。
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