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プログラミング入門 約7分で読めます

【図解】GitとGitHubって何?初心者向けにやさしく解説

「Git(ギット)やGitHub(ギットハブ)って聞いたことあるけど、何のこと?」

プログラミングを学び始めると必ず出てくるこの2つの言葉。エンジニアの求人でも「Git使用経験」と書かれていることが多いですよね。

この記事では、GitとGitHubの違いを初心者の方にもわかるように、図解を交えてやさしく解説します。

GitとGitHubは別物!まずは違いを理解しよう

最初に結論をお伝えします。

名前 何か? 例えるなら
Git バージョン管理システム(ソフトウェア) セーブ機能
GitHub Gitを使ったWebサービス クラウド上のセーブデータ置き場

Gitは「ツール(道具)」で、GitHubは「そのツールを便利に使うためのWebサービス」です。

この違いを理解することが、最初の一歩です。

Gitとは?「バージョン管理システム」を理解しよう

Gitは「ファイルの変更履歴を記録するツール」

Git(ギット)は、ファイルの変更履歴を管理するためのツールです。2005年にLinux(リナックス)の生みの親であるリーナス・トーバルズ氏によって開発されました。

もう少し具体的に説明しましょう。

Gitがない世界を想像してみよう

たとえば、あなたがレポートを書いているとします。Gitを使わない場合、こんな経験はありませんか?

レポート.docx
レポート_修正.docx
レポート_修正2.docx
レポート_最終版.docx
レポート_最終版_本当の最終.docx
レポート_提出用_これが本物.docx

「どれが最新?」「いつ何を変えた?」がわからなくなりますよね。

プログラミングでは、数百〜数千のファイルを扱うこともあります。この方法では破綻してしまいます。

Gitがある世界

Gitを使うと、1つのファイルで変更履歴をすべて管理できます。

レポート.docx
├── 履歴1: 2025/01/10 「初稿作成」
├── 履歴2: 2025/01/11 「第2章を追加」
├── 履歴3: 2025/01/12 「誤字を修正」
└── 履歴4: 2025/01/13 「図表を追加」

このように、いつ・誰が・何を変更したかがすべて記録されます。

さらに、「やっぱり昨日の状態に戻したい」と思ったら、ワンクリックで過去の状態に戻すこともできます。

Gitの3つのメリット

① 変更履歴がすべて残る

いつ、誰が、どこを変更したかが記録されます。「誰がこのバグを入れた?」もすぐわかります。

② 過去の状態に戻せる

間違えて大事なコードを消してしまっても、過去の状態に戻せます。セーブポイントに戻るイメージです。

③ 複数人で同時に作業できる

AさんとBさんが同じファイルを編集しても、Gitが変更点をうまく統合してくれます。

GitHubとは?「Gitをもっと便利にするサービス」

GitHubは「Gitのデータをクラウドに保存・共有できるサービス」

GitHub(ギットハブ)は、Gitで管理しているデータをインターネット上に保存・共有できるWebサービスです。2008年に設立され、現在はMicrosoft社が運営しています。

Gitだけでも履歴管理はできますが、それは自分のパソコンの中だけの話。GitHubを使うことで、次のようなことができるようになります。

GitHubでできること

① コードをクラウドにバックアップ

パソコンが壊れても、GitHubにデータがあれば安心です。

② チームでコードを共有

離れた場所にいるメンバーとも、同じコードを共有して開発できます。

③ 他の人のコードを見る・使う

世界中の開発者が公開しているコードを見たり、自分のプロジェクトに取り入れたりできます。

④ ポートフォリオとして使う

自分が書いたコードを公開することで、転職活動のアピール材料になります。

GitHubは「エンジニアのSNS」とも呼ばれる

GitHubには、コードを公開するだけでなく、他の開発者をフォローしたり、プロジェクトに「スター(いいね)」をつけたりする機能があります。

世界中のエンジニアが集まる場所なので、「エンジニアのSNS」とも呼ばれています。

GitとGitHubの関係を図解で理解

ここまでの内容を整理しましょう。

【自分のパソコン】
    │
    │  Gitで変更履歴を管理
    │
    ▼
┌─────────────┐
│  ローカル    │  ← 自分のPC内のデータ
│  リポジトリ  │
└─────────────┘
    │
    │  push(アップロード)
    │
    ▼
┌─────────────┐
│  GitHub     │  ← クラウド上のデータ
│ (リモート) │
└─────────────┘
    │
    │  他のメンバーがpull(ダウンロード)
    │
    ▼
【他の人のパソコン】

このように、Gitでローカル(自分のPC)の履歴を管理し、GitHubでリモート(クラウド)に保存・共有するという関係です。

覚えておきたいGitの基本用語

Gitを使い始めると出てくる用語を、簡単に紹介します。

用語 読み方 意味
リポジトリ repository ファイルと変更履歴を保存する場所(フォルダのようなもの)
コミット commit 変更内容を履歴として保存すること(セーブするイメージ)
プッシュ push ローカルの変更をGitHubにアップロードすること
プル pull GitHubの変更をローカルにダウンロードすること
クローン clone GitHubのリポジトリを自分のPCにコピーすること
ブランチ branch 履歴を分岐させて、別の作業を並行して進める機能
マージ merge 分岐したブランチを統合すること

最初はすべて覚える必要はありません。「リポジトリ」「コミット」「プッシュ」「プル」の4つを押さえておけば、基本的な操作は理解できます。

なぜエンジニアにGit/GitHubは必須なのか?

理由①:チーム開発で必ず使う

実際の開発現場では、一人でコードを書くことはほとんどありません。チームで開発する際、Gitがなければファイルの管理が破綻します。

「誰かが編集中のファイルを別の人が上書きしてしまった」という事故を防ぐためにも、Gitは必須です。

理由②:求人の応募条件になっている

エンジニアの求人を見ると、多くの企業が「Git使用経験」を応募条件に挙げています。

逆に言えば、Gitを使えるだけで、未経験者の中では一歩リードできるということです。

理由③:ポートフォリオを公開できる

GitHubに自分のコードを公開しておくと、面接官に「この人はこういうコードを書くんだな」と具体的に見てもらえます。

口で「プログラミングができます」と言うより、GitHubを見せる方が100倍説得力があります

GitHub以外のサービスもある?

Gitを使ったホスティングサービスは、GitHub以外にもあります。

サービス名 特徴
GitHub 最も利用者が多い。個人開発からOSSまで幅広く使われる
GitLab CI/CD機能が充実。企業での利用が多い
Bitbucket Atlassian社製。Jiraとの連携が強み

ただし、初心者はまずGitHubから始めることをおすすめします。利用者が多い分、困ったときに情報を見つけやすいからです。

Git/GitHubの学習ステップ

「よし、Git/GitHubを勉強しよう!」と思った方は、以下の順番で学習を進めてみてください。

ステップ1:GitHubアカウントを作成する

https://github.com からアカウントを作成します(無料)。

ステップ2:Gitをインストールする

自分のパソコンにGitをインストールします。WindowsでもMacでも無料で使えます。

ステップ3:基本操作を練習する

「リポジトリ作成 → ファイル追加 → コミット → プッシュ」の流れを、実際に手を動かして覚えます。

ステップ4:チュートリアルに挑戦

GitHubには初心者向けのチュートリアルがあります。公式ドキュメントや学習サイトを活用しましょう。

まとめ

項目 Git GitHub
何か? バージョン管理システム(ツール) Gitを使うWebサービス
役割 ファイルの変更履歴を記録 クラウドで保存・共有
場所 自分のパソコン インターネット上
料金 無料 基本無料(有料プランあり)

Gitは「変更履歴を管理するツール」、GitHubは「それをクラウドで共有するサービス」です。

どちらもエンジニアとして働くなら必須のスキル。難しそうに見えますが、実際に使ってみると意外とシンプルです。

まずはGitHubアカウントを作るところから、始めてみてください!

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  • 未経験からエンジニアを目指す方
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