「インフラエンジニアになりたいけど、何から始めればいい?」「未経験からでもなれる?」
プログラマーとは違うスキルセットが求められるインフラエンジニア。興味はあっても、どう目指せばいいかわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、未経験からインフラエンジニアになるためのロードマップを、ステップバイステップで解説します。
インフラエンジニアとは?
まず、インフラエンジニアの仕事をおさらいしましょう。
インフラエンジニアは、ITシステムの基盤(インフラ)を設計・構築・運用するエンジニアです。
主な仕事内容
- サーバー構築:Webサーバー、DBサーバーなどの設定
- ネットワーク構築:社内ネットワーク、VPNの設計
- クラウド環境構築:AWS、Azure、GCPでのインフラ構築
- 監視・運用:システムの監視、障害対応
- セキュリティ対策:ファイアウォール設定、脆弱性対応
プログラマーとの違い
| 項目 | インフラエンジニア | プログラマー |
|---|---|---|
| 作るもの | システムの土台 | アプリケーション |
| 主なスキル | Linux、ネットワーク、クラウド | プログラミング言語 |
| イメージ | 建物の基礎工事 | 建物の内装・設備 |
インフラエンジニアに必要なスキル
インフラエンジニアに必要なスキルを見てみましょう。
必須スキル
| スキル | 内容 | 重要度 |
|---|---|---|
| Linux | サーバーOSの操作、コマンド | ★★★ |
| ネットワーク基礎 | TCP/IP、DNS、HTTPなど | ★★★ |
| クラウド(AWS等) | EC2、S3、VPCなどの基本操作 | ★★★ |
| セキュリティ基礎 | ファイアウォール、SSL/TLS | ★★☆ |
| シェルスクリプト | 自動化のためのスクリプト | ★★☆ |
あると良いスキル
- Docker / Kubernetes:コンテナ技術
- Infrastructure as Code:Terraform、Ansibleなど
- CI/CD:自動デプロイの仕組み
- プログラミング:Python、Goなど
未経験からのロードマップ
未経験からインフラエンジニアになるためのステップバイステップのロードマップです。
STEP 1:IT基礎知識を身につける(1〜2ヶ月)
まずはITの基礎から。
- ITパスポートレベルの知識を学ぶ
- コンピュータの仕組み、ネットワークの基本を理解
- 「サーバーとは?」「IPアドレスとは?」を説明できるレベルに
おすすめ教材:ITパスポートの参考書、YouTube解説動画
STEP 2:Linuxを学ぶ(1〜2ヶ月)
インフラの基本であるLinuxを学びます。
- 仮想環境(VirtualBox等)でLinuxをインストール
- 基本コマンドを覚える(ls、cd、cat、grep、vi等)
- ファイル操作、権限管理、プロセス管理を理解
おすすめ:Ubuntu or CentOS Streamをインストールして触る
STEP 3:ネットワークを学ぶ(1〜2ヶ月)
ネットワークの基礎を学びます。
- TCP/IP、DNS、HTTP/HTTPSの仕組み
- IPアドレス、サブネットマスク、ルーティング
- ファイアウォール、セキュリティの基礎
おすすめ:CCNAの参考書(資格を取らなくても学習教材として優秀)
STEP 4:クラウド(AWS)を学ぶ(1〜2ヶ月)
現代のインフラに必須のクラウドを学びます。
- AWSアカウントを作成(無料枠あり)
- EC2でサーバーを立ててみる
- S3、RDS、VPCの基本を学ぶ
- AWS認定クラウドプラクティショナーの取得を目指す
おすすめ:AWS公式のハンズオン、Udemyの講座
STEP 5:資格を取得する(並行して)
学習のマイルストーンとして資格取得を目指しましょう。
- LinuC Level 1:Linux基礎の証明
- AWS認定クラウドプラクティショナー:クラウドの入門
- CCNA:ネットワークの基礎
資格があると、未経験でも「学習意欲」と「基礎知識」をアピールできます。
STEP 6:実際に手を動かす(継続的に)
座学だけでなく、実際に手を動かすことが大切です。
- 自宅にLinuxサーバーを構築
- AWSで簡単なWebサービスを公開
- Dockerでコンテナを動かしてみる
「やってみた」経験は、面接でも強力なアピールポイントになります。
STEP 7:就職活動(3〜6ヶ月目以降)
ある程度学習が進んだら、就職活動を始めましょう。
- SES企業のインフラ案件
- 運用・監視からスタートできる企業
- 未経験OKのインフラエンジニア求人
最初は「運用・監視」からスタートし、徐々に「構築」へステップアップするのが一般的です。
学習期間の目安
| 学習スタイル | 期間目安 |
|---|---|
| フルタイムで学習 | 3〜4ヶ月 |
| 働きながら(平日2時間+休日) | 6〜12ヶ月 |
毎日少しずつでも継続することが大切です。
未経験で採用されるコツ
1. 資格でアピール
未経験者は「実務経験」がない分、資格で知識をアピールしましょう。
2. 手を動かした経験を話す
「AWSで〇〇を構築しました」「Linuxサーバーを自宅で運用しています」といった実践経験は、強力なアピールポイントです。
3. 運用・監視からスタートを受け入れる
最初から「設計・構築」は難しいので、運用・監視から始める覚悟を持ちましょう。
運用で経験を積みながら、構築にチャレンジしていくのが現実的なキャリアパスです。
まとめ
この記事のポイントを整理します。
| ステップ | 内容 | 期間目安 |
|---|---|---|
| STEP 1 | IT基礎知識 | 1〜2ヶ月 |
| STEP 2 | Linux学習 | 1〜2ヶ月 |
| STEP 3 | ネットワーク学習 | 1〜2ヶ月 |
| STEP 4 | クラウド(AWS)学習 | 1〜2ヶ月 |
| STEP 5 | 資格取得 | 並行して |
| STEP 6 | 実践(手を動かす) | 継続的に |
| STEP 7 | 就職活動 | 3〜6ヶ月目以降 |
インフラエンジニアは、未経験からでも目指せる職種です。
プログラミングが苦手でも、Linux、ネットワーク、クラウドを学べば道は開けます。一歩ずつ、着実にスキルを身につけていきましょう!
SKサービスでは、未経験からインフラエンジニアを目指す方を応援しています。「運用・監視から始めたい」「クラウドを学びたい」という方、現場で実践的にスキルを身につけていける環境です。まずはお気軽にご相談ください!