採用情報|SKサービス株式会社

インフラ入門 約5分で読めます

CDNとは?Webサイトを高速化する仕組みを解説

「CDNを使ってWebサイトを高速化しよう」「CloudFrontって何?」

Webサイトやアプリを運営していると、CDNという言葉を耳にすることがあります。大規模なWebサービスには欠かせない技術ですが、実際にどんな仕組みなのでしょうか?

この記事では、CDNとは何か、どうやってWebサイトを高速化しているのかを、初心者向けにわかりやすく解説します。

CDNとは?

「世界中にコピーを置く」仕組み

CDN(Content Delivery Network)は、日本語で「コンテンツ配信ネットワーク」と訳されます。

簡単に言うと、Webサイトのコンテンツ(画像、動画、CSSなど)を世界中のサーバーにコピーして配置し、ユーザーに近い場所から配信する仕組みです。

なぜ必要なの?

例えば、日本にあるサーバーにWebサイトを置いているとします。

CDNなしの場合:

  • 日本のユーザー → 日本のサーバー(近い、速い)
  • アメリカのユーザー → 日本のサーバー(遠い、遅い)
  • ヨーロッパのユーザー → 日本のサーバー(もっと遠い、もっと遅い)

CDNありの場合:

  • 日本のユーザー → 日本のCDNサーバー(近い)
  • アメリカのユーザー → アメリカのCDNサーバー(近い)
  • ヨーロッパのユーザー → ヨーロッパのCDNサーバー(近い)

物理的な距離が近いほど、データの往復時間(レイテンシ)が短くなり、Webサイトの表示が速くなります

身近なCDNの例

実は、私たちは日常的にCDNの恩恵を受けています。

  • YouTube:動画を世界中で快適に視聴できる
  • Netflix:どの国でもスムーズにストリーミング
  • オンラインゲーム:パッチのダウンロードが速い
  • ECサイト:商品画像が素早く表示される

CDNの仕組み

CDNがどのように動いているか、もう少し詳しく見てみましょう。

エッジサーバー

CDNでは、世界各地にコンテンツのコピーを保存するサーバーを配置しています。これをエッジサーバー(Edge Server)と呼びます。

ユーザーがWebサイトにアクセスすると、最も近いエッジサーバーからコンテンツが配信されます。

オリジンサーバー

元のコンテンツが保存されているサーバーをオリジンサーバー(Origin Server)と呼びます。

エッジサーバーにコンテンツがない場合、オリジンサーバーから取得してキャッシュします。

CDNの動作フロー

  1. ユーザーがWebサイトにアクセス
  2. DNSが最も近いエッジサーバーを案内
  3. エッジサーバーにキャッシュがあれば、そこから配信(高速)
  4. キャッシュがなければ、オリジンサーバーから取得して配信
  5. 取得したコンテンツをエッジサーバーにキャッシュ

CDNのメリット

メリット 説明
高速化 ユーザーに近い場所から配信するため表示が速い
負荷軽減 オリジンサーバーへのアクセスを減らせる
可用性向上 オリジンが落ちてもキャッシュから配信可能
DDoS対策 大量アクセスをCDNで分散・吸収
グローバル対応 世界中のユーザーに快適な体験を提供

JOIN US

SKサービスでエンジニアデビューしませんか?

未経験からエンジニアを目指す方を積極的に採用中。正社員雇用で安定した環境、最短3ヶ月で現場変更可能。

詳細はこちらから

CDNに向いているコンテンツ

CDNは全てのコンテンツに有効なわけではありません。向き・不向きがあります。

CDNに向いているもの(静的コンテンツ)

  • 画像ファイル(JPEG、PNG、WebP)
  • 動画ファイル
  • CSS、JavaScriptファイル
  • フォントファイル
  • PDFなどのドキュメント

これらは変更頻度が低く、誰が見ても同じ内容なので、キャッシュと相性が良いです。

CDNに向かないもの(動的コンテンツ)

  • ユーザーごとに異なるデータ(マイページなど)
  • リアルタイム性が求められるデータ
  • 頻繁に更新されるコンテンツ

ただし、最近のCDNは動的コンテンツにも対応した機能を持つものが増えています。

代表的なCDNサービス

CDNサービスを提供している代表的な企業を紹介します。

サービス名 提供元 特徴
CloudFront AWS AWSサービスと連携しやすい
Azure CDN Microsoft Azure環境と統合
Cloud CDN Google GCPと連携
Cloudflare Cloudflare 無料プランあり、セキュリティ機能充実
Akamai Akamai 老舗、大規模向け
Fastly Fastly リアルタイム更新に強い

小規模なサイトならCloudflare(無料プランあり)、AWSを使っているならCloudFrontがおすすめです。

CDN導入時の注意点

キャッシュの有効期限

コンテンツを更新しても、CDNに古いキャッシュが残っていると反映されません。キャッシュの有効期限(TTL)を適切に設定しましょう。

キャッシュのクリア

急いで更新を反映させたい場合は、キャッシュを手動でクリア(パージ)する必要があります。

HTTPSへの対応

CDN経由でHTTPS配信を行う場合、SSL証明書の設定が必要です。多くのCDNは無料で証明書を提供しています。

まとめ

この記事のポイントを整理します。

項目 内容
CDNとは コンテンツを世界中のサーバーから配信する仕組み
メリット 高速化、負荷軽減、可用性向上、DDoS対策
向いているコンテンツ 画像、動画、CSS、JSなど静的ファイル
代表的なサービス CloudFront、Cloudflare、Akamaiなど
注意点 キャッシュの有効期限とクリア

CDNは、Webサイトのパフォーマンス向上に欠かせない技術です。特にグローバルにサービスを展開する場合や、アクセスが多いサイトでは必須と言えます。

まずは無料で使えるCloudflareなどで試してみると、効果を実感できますよ!

JOIN US

SKサービスでエンジニアデビューしませんか?

未経験からエンジニアを目指す方を積極的に採用中。正社員雇用で安定した環境、最短3ヶ月で現場変更可能。

詳細はこちらから
この記事をシェア
JOIN US JOIN US JOIN US JOIN US JOIN US JOIN US JOIN US JOIN US

ENTRY

- エントリーはこちらから -

Page Top