「クラウドエンジニアって何をする人?」「将来性はあるの?」
IT業界で注目を集めるクラウドエンジニア。AWS、Azure、GCPといったクラウドサービスの普及に伴い、需要が急増している職種です。
この記事では、クラウドエンジニアの仕事内容、必要なスキル、年収、将来性について、わかりやすく解説します。
クラウドエンジニアとは?
クラウドエンジニアは、クラウド環境の設計・構築・運用を専門に行うエンジニアです。
AWS、Azure、GCPなどのクラウドサービスを使って、企業のITインフラを構築・管理します。
従来のインフラエンジニアとの違い
| 項目 | 従来のインフラエンジニア | クラウドエンジニア |
|---|---|---|
| 主な環境 | オンプレミス(自社サーバー) | クラウド(AWS、Azure等) |
| ハードウェア | 物理機器を扱う | 仮想環境が中心 |
| 構築スピード | 数週間〜数ヶ月 | 数分〜数時間 |
| コスト管理 | 初期投資型 | 従量課金の最適化 |
クラウドエンジニアの仕事内容
1. クラウド環境の設計
システム要件をもとに、最適なクラウド構成を設計します。
- どのサービスを使うか選定
- ネットワーク構成(VPC、サブネット)の設計
- セキュリティ設計
- コスト見積もり
2. クラウド環境の構築
設計をもとに、実際にクラウド環境を構築します。
- サーバー(EC2等)の構築
- データベース(RDS等)のセットアップ
- ストレージ(S3等)の設定
- ネットワーク、セキュリティグループの設定
3. Infrastructure as Code(IaC)
インフラをコードで管理するIaCも重要な仕事です。
- Terraform、CloudFormationでインフラをコード化
- 環境の自動構築、再現性の確保
- バージョン管理による変更履歴の追跡
4. 運用・監視
構築した環境の安定稼働を維持します。
- CloudWatch等での監視設定
- 障害対応、パフォーマンスチューニング
- コスト最適化
5. セキュリティ対策
クラウド特有のセキュリティ対策を実施します。
- IAM(アクセス管理)の設定
- 暗号化、ファイアウォールの設定
- セキュリティ監査対応
クラウドエンジニアに必要なスキル
| スキル | 内容 | 重要度 |
|---|---|---|
| クラウドサービス(AWS等) | EC2、S3、VPC、IAM等の知識 | ★★★ |
| Linux | サーバーOSの操作 | ★★★ |
| ネットワーク | TCP/IP、DNS、VPN等 | ★★★ |
| IaC(Terraform等) | インフラのコード化 | ★★☆ |
| コンテナ(Docker/K8s) | コンテナ技術 | ★★☆ |
| プログラミング | Python、シェルスクリプト | ★★☆ |
クラウドエンジニアの年収
| 経験年数 | 年収目安 |
|---|---|
| 未経験〜1年 | 350万〜450万円 |
| 2〜4年 | 450万〜600万円 |
| 5〜9年 | 600万〜800万円 |
| 10年以上 / スペシャリスト | 800万〜1200万円 |
クラウドエンジニアは需要が高く、他のエンジニア職種より年収が高い傾向があります。
特にAWS認定プロフェッショナル等の上位資格を持つエンジニアは、高い年収を得ています。
クラウドエンジニアの将来性
クラウドエンジニアの将来性は非常に明るいです。
需要が増え続けている理由
- 企業のクラウドシフト:オンプレミスからクラウドへの移行が加速
- DX推進:デジタルトランスフォーメーションにクラウドは必須
- AI/機械学習の基盤:AI活用にはクラウドインフラが必要
- コスト削減ニーズ:クラウド最適化の専門家が求められる
市場規模の拡大
クラウド市場は年々拡大しており、2025年以降も成長が続くと予測されています。
日本でも政府が「クラウド・バイ・デフォルト原則」を掲げ、官公庁のクラウド化が進んでいます。
クラウドエンジニアになるには?
未経験からのルート
- インフラの基礎を学ぶ(Linux、ネットワーク)
- AWSの無料枠で実際に触る
- AWS認定資格を取得(クラウドプラクティショナー→アソシエイト)
- インフラ運用からスタートし、クラウド案件を経験
インフラエンジニアからのキャリアチェンジ
オンプレミス経験者なら、クラウドへの移行は比較的スムーズです。
Linux、ネットワークの知識はそのまま活かせます。クラウド特有のサービスや概念を追加で学びましょう。
まとめ
この記事のポイントを整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| クラウドエンジニアとは | クラウド環境の設計・構築・運用を行う専門家 |
| 主な仕事 | 設計、構築、IaC、運用、セキュリティ |
| 必要スキル | クラウドサービス、Linux、ネットワーク、IaC |
| 年収 | 450万〜1200万円(経験による) |
| 将来性 | 非常に高い、需要増加中 |
クラウドエンジニアは、今後も需要が伸び続ける将来性の高い職種です。
クラウドスキルを身につければ、キャリアの選択肢が大きく広がります。ぜひチャレンジしてみてください!
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