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【初心者向け】ファイアウォールとは?セキュリティの基本をわかりやすく解説

「ファイアウォールって何?」「なんでセキュリティに必要なの?」

IT業界で働いていると、「ファイアウォール」という言葉をよく耳にします。

「防火壁」という名前の通り、ネットワークを不正アクセスから守るための重要な仕組みです。

この記事では、ファイアウォールとは何か、どんな種類があるのかを、初心者の方にもわかりやすく解説します。

ファイアウォールとは?

ファイアウォール(Firewall)は、ネットワークの出入り口で通信を監視し、不正なアクセスをブロックするセキュリティ機能です。

「Firewall」は直訳すると「防火壁」。火事の延焼を防ぐ壁のように、外部からの攻撃を防ぐ役割を持っています。

「マンションの受付」で考えてみよう

マンションのエントランスを想像してください。

オートロックや管理人さんがいて、

  • 住人や許可された人は入れる
  • 不審者は入れない

ファイアウォールも同じです。

  • 許可された通信は通す
  • 不正な通信はブロック

ネットワークの「門番」として、安全な通信だけを通過させます。

ファイアウォールがない場合のリスク

もしファイアウォールがなかったら、どんなリスクがあるでしょうか?

  • 不正アクセス:悪意のあるユーザーが自由にサーバーにアクセス
  • マルウェア感染:ウイルスやランサムウェアの侵入
  • 情報漏洩:機密データが外部に流出
  • サービス妨害:DDoS攻撃でサービスがダウン

ファイアウォールは、これらのリスクからシステムを守る最初の防衛線です。

ファイアウォールの仕組み

ファイアウォールは、通信を「許可」か「拒否」で判断します。

判断基準となる情報

  • 送信元IPアドレス:どこから来た通信か
  • 宛先IPアドレス:どこへ向かう通信か
  • ポート番号:どのサービス宛ての通信か
  • プロトコル:TCP、UDPなど通信の種類

例えば、「80番ポート(HTTP)への通信は許可、それ以外は拒否」といったルールを設定します。

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ファイアウォールの種類

1. パケットフィルタリング型

最も基本的なタイプ。パケット(通信データの単位)の情報をもとに判断します。

メリット デメリット
処理が高速 通信内容までは見ない
シンプルで設定しやすい 高度な攻撃は防げない

2. ステートフルインスペクション型

通信の「状態」を追跡して判断するタイプ。

「この通信は、先ほど許可した通信の返答だから通す」といった判断ができます。

メリット デメリット
より高度な判断が可能 パケットフィルタリングより処理負荷が高い

3. アプリケーションゲートウェイ型(プロキシ型)

通信の内容まで検査するタイプ。

「HTTPの中身を見て、不正なリクエストをブロック」といった高度な制御ができます。

メリット デメリット
高度なセキュリティ 処理が遅くなる

4. 次世代ファイアウォール(NGFW)

従来のファイアウォール機能に加え、侵入検知、アプリケーション識別、マルウェア対策などを統合した高機能タイプ。

現代の企業では、NGFWを採用するケースが増えています。

ファイアウォールの設置場所

種類 設置場所 説明
ネットワーク型 ネットワークの境界 社内ネットワークとインターネットの間に設置
ホスト型 各サーバー・PC上 WindowsファイアウォールやLinuxのiptables
クラウド型 クラウド上 AWSセキュリティグループ、Azureファイアウォール

一般的には、複数のファイアウォールを組み合わせてセキュリティを高めます。

クラウドにおけるファイアウォール

AWSなどのクラウドでは、セキュリティグループネットワークACLがファイアウォールの役割を果たします。

クラウド ファイアウォール機能
AWS セキュリティグループ、ネットワークACL、AWS WAF
Azure ネットワークセキュリティグループ、Azure Firewall
GCP ファイアウォールルール、Cloud Armor

クラウドでインフラを構築する際は、ファイアウォール設定が必須です。

ファイアウォール設定の基本方針

ファイアウォールを設定する際の基本的な考え方です。

デフォルト拒否(ホワイトリスト方式)

原則すべて拒否、必要なものだけ許可」という方針。

最も安全なアプローチで、多くの環境で推奨されています。

最小権限の原則

必要最小限のポート、IPアドレスだけを許可」する。

「面倒だから全部開けておく」は危険です。

まとめ

この記事のポイントを整理します。

項目 内容
ファイアウォールとは ネットワークの通信を監視し、不正アクセスをブロック
役割 許可された通信を通し、不正な通信を拒否
種類 パケットフィルタリング、ステートフル、プロキシ、NGFW
設置場所 ネットワーク境界、ホスト、クラウド
基本方針 デフォルト拒否、最小権限

ファイアウォールは、ネットワークセキュリティの基本中の基本です。

インフラエンジニアとして働くなら、ファイアウォールの設定は避けて通れません。この基礎をしっかり押さえておきましょう!

SKサービスでは、セキュリティを意識したインフラ構築案件もあります。「セキュリティの基礎を学びたい」「インフラエンジニアを目指したい」という方、未経験からでも着実にスキルを身につけていけます。まずはお気軽にご相談ください!

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