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プログラミング入門 約8分で読めます

【2025年版】Go言語とは?Googleが開発したシンプルな言語の魅力を解説

「Go言語ってGoogleが作ったって本当?」「シンプルで高速って聞くけど、何に使われてるの?」

近年、バックエンド開発やインフラ周りで急速に採用が広がっているGo言語。Docker、Kubernetes、Terraformなど、今や当たり前のように使われているツールの多くがGoで書かれています。

この記事では、プログラミング初心者の方でもわかるように、Go言語の特徴から始め方まで丁寧に解説していきます。

Go言語とは?Googleが開発したシンプルな言語

Go言語(通称Golang)は、Googleが2009年に公開したオープンソースのプログラミング言語です。

開発したのは、UNIXやC言語の開発に関わった伝説的なプログラマーたち。ロブ・パイク、ケン・トンプソン、ロバート・グリーズマーという3人のGoogleエンジニアが中心となって設計しました。

なぜGoが生まれたの?

Googleでは当時、大規模なソフトウェア開発において以下の課題を抱えていました。

  • C++のコンパイルが遅すぎる
  • 複雑な言語仕様で開発効率が下がる
  • 並行処理の実装が難しい

これらの課題を解決するために、「シンプルで、高速で、並行処理が得意な言語」として設計されたのがGoです。

Golangと呼ばれる理由

正式名称は「Go」ですが、「Golang」と呼ばれることも多いです。これは公式サイトのドメインが「golang.org」だったことに由来します(「go.org」が取得できなかったため)。検索するときは「Golang」と入力したほうが、目的の情報が見つかりやすいでしょう。

Go言語の4つの特徴

Go言語が多くの開発者に選ばれる理由を、4つの特徴から解説します。

1. シンプルな文法

Goの最大の特徴は、徹底的にシンプルな言語設計です。

他の言語にあるような複雑な機能(例:継承、例外処理、ジェネリクス※など)を最初から意図的に排除し、「誰が書いても似たようなコードになる」設計を目指しました。

※ジェネリクスはGo 1.18(2022年)で追加されました

// Go言語のシンプルな例
package main

import "fmt"

func main() {
    // 変数宣言
    name := "田中"
    age := 25
    
    // 出力
    fmt.Printf("%sさんは%d歳です\n", name, age)
    
    // 条件分岐
    if age >= 20 {
        fmt.Println("成人です")
    }
}

見ての通り、非常にシンプルで読みやすいコードですよね。

2. 高速なコンパイルと実行速度

Goはコンパイル言語でありながら、コンパイルが非常に高速です。大規模なプロジェクトでも数秒でビルドが完了することも珍しくありません。

また、実行速度もC言語に匹敵するほど高速です。ガベージコレクション(自動メモリ管理)を備えながらも、オーバーヘッドを最小限に抑える工夫がされています。

3. 並行処理が得意(goroutine)

Goの大きな強みがgoroutine(ゴルーチン)という仕組みによる並行処理です。

// goroutineの簡単な例
package main

import (
    "fmt"
    "time"
)

func sayHello(name string) {
    fmt.Printf("こんにちは、%sさん!\n", name)
}

func main() {
    // goキーワードで並行実行
    go sayHello("田中")
    go sayHello("佐藤")
    go sayHello("鈴木")
    
    time.Sleep(time.Second) // 少し待つ
}

goというキーワードを付けるだけで、処理を並行して実行できます。スレッドを直接扱うより遥かにシンプルで、数万〜数十万の並行処理も軽々と扱えます。

4. シングルバイナリで配布が簡単

Goでビルドしたプログラムは、単一の実行ファイルとして出力されます。依存ライブラリをすべて含んだ状態でビルドされるため、そのファイルをコピーするだけでどこでも動きます。

さらに、クロスコンパイルも簡単で、macOSでLinux用やWindows用のバイナリを作ることも一瞬です。

# Linux用にビルド
GOOS=linux GOARCH=amd64 go build

# Windows用にビルド
GOOS=windows GOARCH=amd64 go build

これがDockerやKubernetesなど、インフラツールでGoが選ばれる大きな理由の一つです。

Go言語でできること

Go言語は様々な分野で活用されています。

1. Webサーバー・APIサーバー

GoはWebサーバーやマイクロサービスの開発で非常に人気があります。標準ライブラリだけでも高性能なHTTPサーバーが構築でき、GinやEchoといったフレームワークも充実しています。

2. CLIツール

コマンドラインツールの開発にもGoは最適です。シングルバイナリで配布できるため、ユーザーは実行ファイルをダウンロードするだけで使えます。

3. インフラツール・DevOps

Goの最も有名な活用分野がインフラツールです。以下のような、今やエンジニア必須のツールがGoで書かれています。

  • Docker:コンテナ技術のデファクトスタンダード
  • Kubernetes:コンテナオーケストレーション
  • Terraform:Infrastructure as Code
  • Prometheus:監視システム
  • Hugo:静的サイトジェネレーター

4. クラウドネイティブ開発

Go言語はクラウドネイティブ開発との相性が抜群です。Google Cloud、AWS、Azureのいずれも、Go用のSDKが充実しています。

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Go言語の最新動向【2025年版】

2025年12月現在、Go言語の最新バージョンはGo 1.25系です。Goは年2回(2月と8月頃)のメジャーリリースが行われています。

Go 1.25の主な特徴

  • testing/synctest:非同期・並行コードのテストを仮想時間で簡潔に書ける新機能
  • ベンチマークAPIの刷新:テスト体験の向上
  • コンテナ環境向けスケジューリング改善
  • FIPS 140-3準拠:標準暗号パッケージのセキュリティ強化

Go言語の人気

Go言語は着実に成長を続けています。

  • プロフェッショナル開発者数:220万人以上
  • TIOBE Index:トップ10圏内を維持
  • 今後1年以内に導入予定の開発者:全体の11%

特にWebバックエンドとインフラ構築の分野で、Goエンジニアの需要は高まり続けています。

Go言語と他の言語との比較

Go言語の立ち位置を他の言語と比較してみましょう。

項目 Go Python Java Rust
実行速度 高速 遅め 高速 非常に高速
学習難易度 易しい 易しい 普通 難しい
並行処理 非常に得意 やや苦手 得意 得意
メモリ管理 GCあり GCあり GCあり 手動(安全)
主な用途 サーバー、インフラ AI、Web、スクリプト 業務システム システム開発
バイナリ配布 シングルバイナリ ランタイム必要 JVM必要 シングルバイナリ

Goを選ぶべきケース

  • 高性能なWebサーバー・APIを作りたい
  • マイクロサービスアーキテクチャを採用したい
  • CLIツールを配布したい
  • Kubernetesなどクラウドネイティブな開発をしたい
  • シンプルな言語で効率的に開発したい

Go言語を学ぶメリット【未経験者向け】

未経験からエンジニアを目指す方にとって、Go言語を学ぶメリットをお伝えします。

1. 学習しやすい

Go言語はシンプルな文法設計のおかげで、比較的短期間で習得できます。覚えるべきキーワードや概念が少なく、公式ドキュメントも充実しています。

2. 需要が高く年収も高い

Go言語エンジニアは需要に対して供給が少なく、年収水準が高い傾向にあります。Stack Overflowの調査でも、「高収入な言語」として常に上位にランクインしています。

3. モダンなインフラ技術と相性抜群

Docker、Kubernetesを扱うなら、Go言語の知識は大きなアドバンテージになります。ソースコードを読んで理解したり、プラグインを開発したりできるようになります。

4. クリーンなコードが書ける

Goにはgofmtという公式フォーマッターがあり、全員が同じスタイルでコードを書くことになります。チーム開発でもスタイル議論に時間を取られず、本質的な開発に集中できます。

Go言語の学習ステップ

効率よくGo言語を学ぶためのステップをご紹介します。

ステップ1:公式のA Tour of Go

公式が提供する「A Tour of Go」は、ブラウザ上でインタラクティブにGoを学べるチュートリアルです。日本語版もあり、環境構築なしで始められます。

ステップ2:開発環境を整える

公式サイトからGoをダウンロードし、VS Codeと拡張機能を設定します。

ステップ3:簡単なCLIツールを作る

ファイル操作やHTTPリクエストを行う簡単なCLIツールを作りながら、基本文法を身につけます。

ステップ4:Web APIを作る

標準ライブラリのnet/httpやGinフレームワークを使って、REST APIを構築してみましょう。

ステップ5:Dockerと組み合わせる

GoアプリをDockerコンテナ化し、実際のデプロイを経験します。

まとめ

この記事では、Go言語の基本について解説しました。

ポイント 内容
Go言語とは Googleが開発したシンプルで高速な言語
主な特徴 シンプルな文法、高速、並行処理が得意
最新バージョン Go 1.25系(2025年12月現在)
主な用途 Webサーバー、CLIツール、インフラツール
学ぶメリット 需要が高い、年収が高い、学習しやすい

Go言語は、Docker、Kubernetesなど現代のインフラを支える重要な言語です。シンプルな文法で学びやすく、高いパフォーマンスを発揮できるため、バックエンドエンジニアやインフラエンジニアを目指す方には特におすすめです。

公式の「A Tour of Go」から、ぜひGo言語の学習を始めてみてください!

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