「Javaってよく聞くけど、どんな言語?」
「Javaを学ぶと何ができるようになるの?」
Java(ジャバ)は、世界で最も広く使われているプログラミング言語の1つです。
特に日本では求人数がトップクラスで、SES企業で働く場合は高い確率でJavaの案件に携わることになります。
この記事では、Javaの特徴や できること、学習の始め方まで、初心者向けにわかりやすく解説します。
Javaとは?
1995年に誕生した歴史ある言語
Javaは、1995年にSun Microsystems社(現在はOracle社が管理)によって開発されたプログラミング言語です。
誕生から約30年経った今でも、世界中で広く使われ続けています。これは、Javaが信頼性が高く、大規模な開発に適していることの証明です。
「Write Once, Run Anywhere」
Javaの有名なスローガンが「Write Once, Run Anywhere」(一度書けば、どこでも動く)です。
通常、プログラムは特定のOS(Windows、Mac、Linuxなど)に依存することが多いですが、JavaはJVM(Java Virtual Machine)という仮想マシン上で動作するため、OSを問わず同じプログラムを実行できます。
【Javaの動作の仕組み】
Javaのコード(.java)
↓ コンパイル
バイトコード(.class)
↓
JVM(Java仮想マシン)
↓
Windows / Mac / Linux など
どのOSでも動作!
Javaの特徴
① オブジェクト指向プログラミング
Javaはオブジェクト指向を採用したプログラミング言語です。
オブジェクト指向とは、プログラムを「モノ(オブジェクト)」の集まりとして捉え、それぞれのモノが持つ「データ」と「動作」をまとめて管理する考え方です。
たとえば、「車」というオブジェクトには:
- データ(属性):色、メーカー、速度
- 動作(メソッド):走る、止まる、曲がる
このように関連する情報をまとめることで、大規模なプログラムでも整理しやすく、保守しやすくなります。
② 静的型付け言語
Javaは静的型付け言語です。変数を使うとき、最初に「この変数には数値を入れる」「この変数には文字列を入れる」と型を宣言する必要があります。
// Javaの例(型を宣言する)
int age = 25; // 整数型
String name = "山田"; // 文字列型
double price = 1980.5; // 小数型
最初は面倒に感じるかもしれませんが、このおかげでエラーを事前に発見しやすく、大規模な開発でもバグが少なくなります。
③ 豊富なライブラリ
Javaには、標準で多くのライブラリ(便利な機能の集まり)が用意されています。
また、世界中の開発者が作った外部ライブラリも豊富で、一から自分で作らなくても、既存のライブラリを組み合わせることで効率的に開発できます。
④ 高い安定性・セキュリティ
Javaは、銀行のシステムや官公庁のシステムなど、ミスが許されない重要なシステムで多く採用されています。
これは、Javaが安定性とセキュリティに優れているからです。
Javaでできること
① 業務システム・基幹システム
Javaが最も多く使われているのが、企業の業務システムです。
- 銀行の口座管理システム
- 保険会社の契約管理システム
- 企業の在庫管理・販売管理システム
- 官公庁の各種システム
日本のSES企業で働く場合、このような業務システムの開発・保守に携わることが多いです。
② Webアプリケーション
JavaはWebアプリケーションの開発にも使われます。
代表的なフレームワーク:
- Spring Framework:最も人気のあるJavaのWebフレームワーク
- Spring Boot:Springを簡単に使えるようにしたもの
大規模なECサイトや、企業向けWebサービスの多くがJavaで作られています。
③ Androidアプリ
AndroidアプリもJavaで開発できます(現在はKotlinも主流)。
長年、Androidの公式開発言語はJavaでした。そのため、既存のAndroidアプリの多くはJavaで書かれており、保守案件も多いです。
④ 組み込みシステム
家電製品やカーナビなどの組み込みシステムでもJavaが使われることがあります。
Javaのメリット・デメリット
メリット
| 求人数が多い | 日本では最も求人数が多い言語の1つ |
| 安定している | 大企業や官公庁で採用されており、案件が安定 |
| 学習資料が豊富 | 歴史が長いため、書籍やWebの情報が充実 |
| 基礎が身につく | オブジェクト指向をしっかり学べる |
| 他の言語に応用しやすい | C#、Kotlinなど類似言語への移行がスムーズ |
デメリット
| コード量が多い | PythonやRubyと比べて、書く量が多くなりがち |
| 環境構築がやや面倒 | JDKのインストールや設定が必要 |
| 学習曲線がある | オブジェクト指向の理解に時間がかかることも |
Javaの基本文法
Javaのコードがどんなものか、基本的な例を見てみましょう。
Hello Worldを表示する
public class HelloWorld {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("Hello, World!");
}
}
Javaでは、public class クラス名でクラスを定義し、mainメソッドがプログラムの開始点になります。
変数の宣言
// 整数
int age = 25;
// 小数
double height = 170.5;
// 文字列
String name = "山田太郎";
// 真偽値
boolean isStudent = true;
条件分岐(if文)
int score = 80;
if (score >= 80) {
System.out.println("合格です!");
} else if (score >= 60) {
System.out.println("もう少しです");
} else {
System.out.println("不合格です");
}
繰り返し(for文)
for (int i = 1; i <= 5; i++) {
System.out.println(i + "回目のループ");
}
配列
// 配列の宣言
String[] fruits = {"りんご", "バナナ", "オレンジ"};
// 配列の要素にアクセス
System.out.println(fruits[0]); // りんご
// 配列をループで処理
for (String fruit : fruits) {
System.out.println(fruit);
}
Javaの学習ロードマップ
Javaを効率的に学ぶための順序を紹介します。
STEP 1:環境構築(1日)
まずは開発環境を整えましょう。
- JDK(Java Development Kit)をインストール
- Oracle JDKまたはOpenJDKをダウンロード
- エディタ/IDEを準備
- 初心者向け:VS Code + Java拡張機能
- 本格的に学ぶ:IntelliJ IDEA(無料版あり)またはEclipse
STEP 2:基本文法を学ぶ(2〜4週間)
- 変数と型
- 演算子
- 条件分岐(if、switch)
- 繰り返し(for、while)
- 配列
- メソッド(関数)
STEP 3:オブジェクト指向を学ぶ(3〜4週間)
Javaの核心部分です。
- クラスとオブジェクト
- コンストラクタ
- カプセル化(アクセス修飾子)
- 継承
- ポリモーフィズム(多態性)
- インターフェース
- 抽象クラス
STEP 4:実践的な内容を学ぶ(4〜8週間)
- 例外処理(try-catch)
- コレクション(List、Map、Set)
- ファイル操作
- データベース接続(JDBC)
- ビルドツール(Maven、Gradle)
STEP 5:フレームワークを学ぶ(4〜8週間)
実務で使われるフレームワークを学びます。
- Spring Boot:最も人気のあるJavaフレームワーク
- Spring MVC
- Spring Data JPA
Javaの学習リソース
オンライン学習サービス
| サービス名 | 特徴 | 料金 |
|---|---|---|
| Progate | スライド形式でわかりやすい | 月額1,078円 |
| ドットインストール | 3分動画で学べる | 月額1,080円 |
| Udemy | セール時にお得に購入できる | 買い切り |
| paiza ラーニング | 動画+演習問題 | 一部無料 |
おすすめ書籍
- 『スッキリわかるJava入門』:初心者向けの定番書籍
- 『プロになるJava』:より深く学びたい人向け
- 『Effective Java』:中級者以上向け、ベストプラクティス集
Javaエンジニアの年収・キャリア
年収の目安
| 経験年数 | 年収目安 |
|---|---|
| 未経験〜1年 | 300〜350万円 |
| 1〜3年 | 350〜450万円 |
| 3〜5年 | 450〜550万円 |
| 5〜10年 | 550〜700万円 |
| 10年以上(PM等) | 700万円〜 |
キャリアパス
- プログラマー → システムエンジニア → プロジェクトマネージャー
- スペシャリスト(技術を極める道)
- フリーランス(経験を積んでから独立)
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Javaとは | 1995年誕生、世界で最も使われる言語の1つ |
| 特徴 | オブジェクト指向、静的型付け、高い安定性 |
| できること | 業務システム、Webアプリ、Androidアプリなど |
| 求人 | 日本ではトップクラスの求人数 |
| 学習期間 | 基礎:2〜3ヶ月、実務レベル:6ヶ月〜1年 |
Javaは学習のハードルがやや高めですが、一度身につければ長く使えるスキルです。
求人数も多く、安定したキャリアを築きたい方には特におすすめの言語です。
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