採用情報|SKサービス株式会社

インフラ入門 約6分で読めます

Kubernetesとは?コンテナオーケストレーションを超入門

「Kubernetesって最近よく聞くけど、何ができるの?」「Dockerとは違うの?」

インフラエンジニアの求人を見ていると、Kubernetes(クバネティス/クーバネティス)という言葉を見かける機会が増えていませんか?「k8s」と略されることもあります。

この記事では、Kubernetesとは何か、なぜ必要なのかを、初心者向けに超やさしく解説します。

Kubernetesとは?

「コンテナの管理人」

Kubernetes(クバネティス)は、たくさんのコンテナを効率よく管理・運用するためのツールです。Google社が開発し、現在はオープンソースとして公開されています。

「k8s(ケーエイツ)」という略称は、Kubernetesの「K」と「s」の間に8文字あることに由来しています。

その前に:コンテナって何?

Kubernetesを理解するには、まずコンテナを知る必要があります。

コンテナとは、アプリケーションとその実行に必要な環境(ライブラリ、設定ファイルなど)をひとまとめにパッケージ化したものです。代表的なコンテナ技術がDockerです。

コンテナを使うと:

  • どの環境でも同じように動く
  • 起動が速い(数秒で立ち上がる)
  • リソースを効率的に使える

コンテナが増えると大変になる

コンテナは便利ですが、本番環境では数十、数百、数千のコンテナを動かすこともあります。そうなると…

  • どのサーバーでどのコンテナを動かす?
  • コンテナが落ちたら誰が再起動する?
  • アクセスが増えたらどうスケールする?
  • アップデートはどうやって行う?

これらを手作業で管理するのは現実的ではありません。そこで登場するのがKubernetesです。

Kubernetesは何をしてくれるの?

Kubernetesは、大量のコンテナを自動で管理してくれます。この管理のことを「オーケストレーション」と呼びます。

オーケストレーションとは?

オーケストラの指揮者をイメージしてください。指揮者は、たくさんの楽器(コンテナ)を調整して、音楽(サービス)を作り出します。

Kubernetesも同じように、たくさんのコンテナを調整して、サービスがスムーズに動くよう管理します。

Kubernetesの主な機能

機能 説明
自動スケーリング 負荷に応じてコンテナ数を自動調整
自己修復 コンテナが落ちたら自動で再起動
ロードバランシング 複数コンテナにアクセスを分散
ローリングアップデート 無停止でアプリを更新
設定管理 環境変数や秘密情報を一元管理
ストレージ管理 データの永続化を自動で行う

DockerとKubernetesの関係

「DockerとKubernetesは何が違うの?」という疑問をよく聞きます。

役割の違い

項目 Docker Kubernetes
役割 コンテナを作る・動かす コンテナを管理する
例え 船(コンテナを運ぶ) 港の管理システム
スケール 1台のサーバー向け 複数サーバー向け

つまり、DockerとKubernetesは競合ではなく、組み合わせて使うものです。Dockerでコンテナを作り、Kubernetesで管理する、という関係です。

JOIN US

SKサービスでエンジニアデビューしませんか?

未経験からエンジニアを目指す方を積極的に採用中。正社員雇用で安定した環境、最短3ヶ月で現場変更可能。

詳細はこちらから

Kubernetesの基本概念

Kubernetesを理解するために、いくつかの用語を覚えておきましょう。

クラスター

Kubernetesが管理するサーバー群全体のこと。複数のサーバー(ノード)で構成されます。

ノード

クラスターを構成する個々のサーバー。コンテナが実際に動く場所です。

Pod(ポッド)

Kubernetesでコンテナを動かす最小単位。1つ以上のコンテナをまとめたグループです。

Service(サービス)

Podへのアクセスを管理する仕組み。ロードバランサーのような役割を果たします。

Deployment(デプロイメント)

Podをどうやって動かすかを定義したもの。「このコンテナを3つ動かして」といった指示書のようなものです。

用語 説明 例え
クラスター サーバー群全体 工場全体
ノード 個々のサーバー 工場の各建物
Pod コンテナのグループ 製造ライン
Service アクセスの窓口 受付窓口
Deployment 実行の指示書 作業指示書

Kubernetesはどこで使える?

Kubernetesは様々な環境で利用できます。

クラウドのマネージドサービス

各クラウドベンダーが、Kubernetesを簡単に使えるサービスを提供しています。

クラウド サービス名
AWS Amazon EKS(Elastic Kubernetes Service)
Azure Azure Kubernetes Service(AKS)
GCP Google Kubernetes Engine(GKE)

マネージドサービスを使えば、複雑な構築作業なしにKubernetesを利用できます。

ローカル環境で試す

学習目的であれば、自分のPCでKubernetesを試すこともできます。

  • Minikube:ローカルで動くKubernetes環境
  • Docker Desktop:Kubernetes機能を内蔵
  • kind:Docker上でKubernetesクラスターを作成

Kubernetesを学ぶステップ

Kubernetesを学ぶ前に、いくつかの前提知識があると理解がスムーズです。

Step1:Linuxの基礎

Kubernetesの操作はコマンドラインが中心。まずはLinuxの基本コマンドに慣れておきましょう。

Step2:Dockerを理解する

コンテナの基本を理解していないと、Kubernetesは難しく感じます。まずはDockerでコンテナを作って動かす経験を積みましょう。

Step3:Kubernetesの基本概念を学ぶ

Pod、Service、Deploymentなど、基本的な概念を理解します。

Step4:実際に触ってみる

MinikubeやDocker Desktopで、実際にKubernetesを動かしてみましょう。

まとめ

この記事のポイントを整理します。

項目 内容
Kubernetesとは コンテナを管理・運用するためのツール
何をしてくれるか 自動スケーリング、自己修復、負荷分散など
Dockerとの関係 Docker=コンテナを作る、K8s=管理する
基本用語 クラスター、ノード、Pod、Service、Deployment
学ぶ順番 Linux → Docker → Kubernetesの概念 → 実践

Kubernetesは、現代のWebサービスを支える重要な技術です。最初は難しく感じるかもしれませんが、段階的に学んでいけば必ず理解できます。

まずはDockerをしっかり理解してから、Kubernetesにチャレンジしてみてください!

JOIN US

SKサービスでエンジニアデビューしませんか?

未経験からエンジニアを目指す方を積極的に採用中。正社員雇用で安定した環境、最短3ヶ月で現場変更可能。

詳細はこちらから
この記事をシェア
JOIN US JOIN US JOIN US JOIN US JOIN US JOIN US JOIN US JOIN US

ENTRY

- エントリーはこちらから -

Page Top