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プログラミング入門 約6分で読めます

MVCモデルとは?設計パターンの基本を図解でわかりやすく解説

「MVCって何?」「Model、View、Controllerってどういう意味?」

Web開発やフレームワークの学習で必ず出てくるMVC。これは、アプリケーションの構造を整理するための設計パターン(デザインパターン)です。

この記事では、MVCとは何か、なぜ必要なのか、どのフレームワークで使われているのかを、初心者の方にもわかりやすく解説します。

MVCとは?

MVCは、Model(モデル)、View(ビュー)、Controller(コントローラー)の頭文字を取った設計パターンです。

アプリケーションを3つの役割に分離することで、コードの整理と保守性の向上を図ります。

要素 役割 例え
Model データと処理ロジック 料理人(食材の管理、調理)
View 画面表示 お皿(料理の盛り付け、提供)
Controller 入力の受付と処理の振り分け ウェイター(注文を受けて伝達)

MVCの各要素を詳しく解説

Model(モデル)

Modelは、データの管理とビジネスロジックを担当します。

主な役割:

  • データベースとのやり取り
  • データの取得、保存、更新、削除
  • ビジネスルールの実装(計算、検証など)

例:ユーザーモデル

// ユーザーデータの取得
$user = User::find(1);

// ユーザーの作成
$user = User::create([
    'name' => '田中太郎',
    'email' => 'tanaka@example.com'
]);

// データの検証
$user->isAdmin();  // 管理者かどうか判定

Modelは画面表示のことは知らない(関心を持たない)のがポイントです。

View(ビュー)

Viewは、ユーザーに表示する画面を担当します。

主な役割:

  • HTMLの生成
  • データの表示(装飾、フォーマット)
  • ユーザーインターフェースの提供

例:ユーザー一覧の表示

<!-- Blade(Laravel)の例 -->
<h1>ユーザー一覧</h1>
<ul>
  @foreach($users as $user)
    <li>{{ $user->name }}({{ $user->email }})</li>
  @endforeach
</ul>

Viewはデータの処理ロジックを持たないのがポイントです。渡されたデータを表示するだけです。

Controller(コントローラー)

Controllerは、ユーザーの入力を受け取り、適切な処理を呼び出す役割を担います。ModelとViewの橋渡し役です。

主な役割:

  • リクエスト(URL、フォーム入力)の受付
  • Modelに処理を依頼
  • Viewにデータを渡して画面を返す

例:ユーザー一覧を表示するコントローラー

class UserController extends Controller
{
    public function index()
    {
        // Modelからデータを取得
        $users = User::all();
        
        // Viewにデータを渡して表示
        return view('users.index', ['users' => $users]);
    }
}

MVCの処理の流れ

実際のリクエスト処理の流れを見てみましょう。

例:ユーザー一覧ページ(/users)にアクセスした場合

  1. ユーザーがブラウザで「/users」にアクセス
  2. Controllerがリクエストを受け取る
  3. ControllerがModelにユーザー一覧の取得を依頼
  4. Modelがデータベースからデータを取得してControllerに返す
  5. ControllerがViewにデータを渡す
  6. ViewがHTMLを生成
  7. 生成されたHTMLがブラウザに返される

このように、それぞれの役割が明確に分かれているのがMVCの特徴です。

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なぜMVCを使うのか?メリット

1. 責務の分離(関心の分離)

各要素の役割が明確なので、「このコードはどこに書けばいいか」が分かりやすくなります。コードの見通しが良くなります。

2. 保守性の向上

例えば、画面デザインを変更したい場合はViewだけを修正すればOK。他の部分に影響を与えにくい設計になります。

3. 再利用性

同じModelを、異なるViewで再利用できます。例えば、WebページとAPIで同じModelを使い、Viewだけを変えるといったことが可能です。

4. テストのしやすさ

各要素が独立しているため、単体テストがしやすくなります。特にModelのテストは、画面表示と関係なく行えます。

5. チーム開発の効率化

フロントエンドエンジニアはView、バックエンドエンジニアはModelとControllerというように、役割分担がしやすくなります。

MVCの注意点・デメリット

1. 学習コスト

MVCの概念を理解するまでに時間がかかることがあります。最初は「どこに何を書けばいいか」迷うかもしれません。

2. 小規模なアプリには過剰なことも

非常に小さなアプリケーションでは、MVCに分けることでかえってファイル数が増えて煩雑になることもあります。

3. Controllerの肥大化

設計が悪いと、Controllerに処理が集中して「Fat Controller」になりがちです。ビジネスロジックはModelに移すのがベストプラクティスです。

MVCを採用している主要フレームワーク

多くのWebフレームワークがMVC(または派生したパターン)を採用しています。

言語 フレームワーク
PHP Laravel、CakePHP、Symfony
Ruby Ruby on Rails
Python Django(MTV)、Flask
Java Spring MVC
JavaScript Express.js(MVCライクに構築可能)

※Djangoは「MTV(Model-Template-View)」と呼びますが、考え方はMVCと同じです。

MVCの派生パターン

MVCをベースに、様々な派生パターンが生まれています。

  • MVVM(Model-View-ViewModel):Vue.js、Angular、WPFなど
  • MVP(Model-View-Presenter):Android開発など
  • Flux/Redux:React系の状態管理

いずれも「責務を分離して管理しやすくする」という基本思想は共通しています。

まとめ

この記事で解説した内容をまとめます。

項目 内容
MVCとは Model・View・Controllerに分離する設計パターン
Model データとビジネスロジックを担当
View 画面表示を担当
Controller 入力受付とModelとViewの橋渡し
メリット 責務分離、保守性向上、テストしやすい

MVCは、Web開発における基本中の基本となる設計パターンです。フレームワークを学ぶ際には、必ずこの概念に触れることになります。しっかり理解しておきましょう。

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