採用情報|SKサービス株式会社

プログラミング入門 約9分で読めます

【2025年版】Next.jsとは?Reactの次のステップを初心者向けに解説

「Reactを学んだ後、Next.jsも学ぶべき?」「Next.jsって何ができるの?」

Reactを学んでいると必ず耳にする「Next.js」。実は今、多くの企業がReactではなくNext.jsを採用するケースが増えています。

この記事では、プログラミング初心者の方でもわかるように、Next.jsの基本から実際に何ができるのかまで、丁寧に解説していきます。

Next.jsとは?Reactをパワーアップさせるフレームワーク

Next.jsは、Vercel社が開発したReactベースのWebアプリケーションフレームワークです。簡単に言うと、Reactをより便利に、より高機能にしたものと考えてください。

Reactは「ライブラリ」なので、UIの構築に特化しています。一方、Next.jsは「フレームワーク」として、ルーティング(ページ遷移)やデータ取得、画像最適化など、Webアプリケーション開発に必要な機能を最初から備えています。

なぜNext.jsが必要なの?

Reactだけでも素晴らしいアプリは作れます。しかし、以下のような場面ではReact単体では対応が難しくなります。

  • SEO(検索エンジン最適化)が必要なWebサイト
  • ページの初期表示速度を改善したい
  • ルーティングやデータ取得を効率的に行いたい
  • 本番環境へのデプロイを簡単にしたい

Next.jsを使えば、これらの課題をスマートに解決できます。

Next.jsを使っている企業・サービス

Next.jsは、世界中の大手企業で採用されています。

  • Netflix
  • TikTok
  • Twitch
  • Hulu
  • Nike
  • Uber
  • GitHub(ドキュメントサイト)

日本でも、多くのスタートアップや大手企業がNext.jsを採用しています。

Next.jsの4つの特徴

Next.jsが選ばれる理由を、4つの特徴から解説します。

1. サーバーサイドレンダリング(SSR)

通常のReactアプリは、ブラウザ(クライアント側)でHTMLを生成します。これをクライアントサイドレンダリング(CSR)と呼びます。

一方、Next.jsはサーバー側でHTMLを生成してからブラウザに送信できます。これがサーバーサイドレンダリング(SSR)です。

レンダリング方式 説明 メリット
CSR(クライアント) ブラウザでHTMLを生成 サーバー負荷が低い
SSR(サーバー) サーバーでHTMLを生成 SEOに強い、初期表示が速い
SSG(静的生成) ビルド時にHTMLを生成 最速の表示速度

SSRを使うと、Googleなどの検索エンジンがページの内容を正しく認識しやすくなり、SEO対策として効果的です。

2. ファイルベースルーティング

Next.jsでは、フォルダ構造がそのままURLになる仕組みを採用しています。

app/
├── page.js          → /
├── about/
│   └── page.js      → /about
├── blog/
│   ├── page.js      → /blog
│   └── [slug]/
│       └── page.js  → /blog/記事名

React Routerのように複雑なルーティング設定を書く必要がなく、直感的にページを追加できます。

3. 自動的な最適化

Next.jsは、様々な最適化を自動で行ってくれます

  • 画像の自動最適化:適切なサイズ・フォーマットに変換
  • コード分割:必要なJavaScriptだけを読み込む
  • プリフェッチ:リンク先のページを事前に読み込む
  • フォント最適化:Webフォントの読み込みを効率化

開発者が意識しなくても、高速なWebサイトが作れるのは大きなメリットです。

4. フルスタック開発が可能

Next.jsでは、APIルートという機能を使って、バックエンドの処理も同じプロジェクト内で書けます。

// app/api/hello/route.js
export async function GET() {
  return Response.json({ message: 'Hello from API!' })
}

これにより、フロントエンドとバックエンドを別々に管理する必要がなく、効率的な開発が可能になります。

Next.js 16の新機能【2025年最新】

2025年10月にNext.js 16がリリースされました。2025年12月現在の最新バージョンはNext.js 16.1です。

主な新機能

  • Cache Components:キャッシュをより明確かつ柔軟に制御できる新機能
  • Turbopack(安定版):すべてのアプリでデフォルトのバンドラーに
  • React Compiler対応(安定版):自動メモ化の統合
  • ルーティングの強化:ナビゲーションとプリフェッチの最適化
  • React 19.2サポート:View Transitionsなど最新機能に対応

Turbopackとは

Turbopackは、Next.jsの開発元Vercelが作った新しいバンドラーです。従来のWebpackと比べて大幅に高速化されており、開発時の待ち時間が短縮されます。

Next.js 16からは、Turbopackがデフォルトで有効になり、さらにファイルシステムキャッシュ機能も追加されて、開発体験が大きく向上しています。

JOIN US

SKサービスでエンジニアデビューしませんか?

未経験からエンジニアを目指す方を積極的に採用中。正社員雇用で安定した環境、最短3ヶ月で現場変更可能。

詳細はこちらから

ReactとNext.jsの違い

ReactとNext.jsの違いを整理してみましょう。

項目 React Next.js
種類 ライブラリ フレームワーク
ルーティング React Routerなど別途必要 標準で搭載
SEO 追加の対策が必要 SSR/SSGで標準対応
APIサーバー 別途構築が必要 API Routesで対応可能
画像最適化 自分で実装 標準で搭載
デプロイ 設定が必要 Vercelで簡単デプロイ
学習コスト React単体は比較的低い React + αの知識が必要

どちらを学ぶべき?

結論から言うと、Reactの基礎を学んだ後、Next.jsに進むのがおすすめです。

Next.jsはReactの上に構築されているため、Reactの知識は必須です。ただし、2025年現在の求人市場では「React」よりも「Next.js」を指定する企業が増えています。

実際のプロジェクトでは、React単体で開発するケースは減っており、Next.jsやRemixなどのフレームワークを使うのが主流になっています。

Next.jsの基本的な書き方

Next.jsの基本的なコードを見てみましょう。

ページの作成

Next.js 13以降の「App Router」では、以下のようにページを作成します。

// app/page.js(トップページ)
export default function Home() {
  return (
    <main>
      <h1>Welcome to Next.js!</h1>
      <p>これはトップページです。</p>
    </main>
  )
}

レイアウトの共通化

ヘッダーやフッターなど、全ページで共通のレイアウトはlayout.jsで定義します。

// app/layout.js
export default function RootLayout({ children }) {
  return (
    <html lang="ja">
      <body>
        <header>共通ヘッダー</header>
        {children}
        <footer>共通フッター</footer>
      </body>
    </html>
  )
}

データの取得

サーバーコンポーネントでは、直接データを取得できます。

// app/posts/page.js
async function getPosts() {
  const res = await fetch('https://api.example.com/posts')
  return res.json()
}

export default async function PostsPage() {
  const posts = await getPosts()
  
  return (
    <ul>
      {posts.map(post => (
        <li key={post.id}>{post.title}</li>
      ))}
    </ul>
  )
}

useEffectを使わずに、シンプルにデータ取得ができるのがNext.jsの魅力です。

Next.jsを学ぶメリット【未経験者向け】

未経験からエンジニアを目指す方にとって、Next.jsを学ぶメリットをお伝えします。

1. 実務での需要が高い

2025年現在、多くの企業がNext.jsを採用しています。特にスタートアップやWeb系企業では、Next.jsの経験者を優遇するケースが増えています。

2. フルスタックへの第一歩

Next.jsのAPI Routesを使えば、バックエンドの処理も書けます。これにより、フロントエンドだけでなくバックエンドの知識も身につき、フルスタックエンジニアへの道が開けます。

3. デプロイが簡単

Next.jsの開発元であるVercelを使えば、GitHubと連携して自動デプロイが可能です。ポートフォリオサイトの公開も簡単にできます。

4. モダンな開発手法が学べる

サーバーコンポーネント、ストリーミング、キャッシュ戦略など、モダンなWeb開発の概念を実践的に学べます。

Next.jsの学習ステップ

効率よくNext.jsを学ぶためのステップをご紹介します。

ステップ1:Reactの基礎を固める

コンポーネント、Props、State、Hooksなど、Reactの基本概念をしっかり理解しましょう。

ステップ2:Next.jsの公式チュートリアル

Next.jsの公式サイトには、実践的なチュートリアルが用意されています。これをやり込むのがおすすめです。

ステップ3:App Routerを理解する

Next.js 13以降の新しいルーティング方式「App Router」を学びます。サーバーコンポーネントとクライアントコンポーネントの違いを理解することが重要です。

ステップ4:ポートフォリオサイトを作る

実際にNext.jsでポートフォリオサイトを作り、Vercelにデプロイしてみましょう。

ステップ5:より高度な機能を学ぶ

認証、データベース連携、キャッシュ戦略など、実務で必要な知識を深めていきます。

まとめ

この記事では、Next.jsの基本について解説しました。

ポイント 内容
Next.jsとは Reactベースのフルスタックフレームワーク
主な特徴 SSR/SSG、ファイルベースルーティング、自動最適化
最新バージョン Next.js 16.1(2025年12月現在)
Reactとの違い ルーティング、SEO、API機能などが標準搭載
学習の前提 Reactの基礎知識が必要

Next.jsは、Reactを学んだ後の「次のステップ」として最適なフレームワークです。実務での需要も高く、モダンなWeb開発スキルを身につけることができます。

Reactの基礎を固めたら、ぜひNext.jsにチャレンジしてみてください!

JOIN US

SKサービスでエンジニアデビューしませんか?

未経験からエンジニアを目指す方を積極的に採用中。正社員雇用で安定した環境、最短3ヶ月で現場変更可能。

詳細はこちらから
この記事をシェア
JOIN US JOIN US JOIN US JOIN US JOIN US JOIN US JOIN US JOIN US

ENTRY

- エントリーはこちらから -

Page Top