「PHPって何?」「Webサイト作るのに必要なの?」
Web開発の求人を見ていると、必ずと言っていいほど登場するのがPHP(ピーエイチピー)という言語。
PHPは1995年に生まれた言語ですが、30年近く経った今でも世界のWebサイトの約8割で使われているという、驚異的なシェアを誇っています。
この記事では、「PHPとは何か?」「なぜこんなに使われているのか?」を、初心者の方にもわかりやすく解説します。
PHPとは?
PHP(ピーエイチピー)は、Webサイトやアプリケーションを作るためのプログラミング言語です。
特に「サーバーサイド」と呼ばれる、ユーザーには見えない裏側の処理を担当します。
PHPの名前の由来
PHPは最初「Personal Home Page(個人のホームページ)」の略でしたが、現在は「PHP: Hypertext Preprocessor」の略とされています。
「PHP」の中に「PHP」が入っている…ちょっと不思議な名前ですよね。
PHPで作られた有名サービス
PHPは、世界中の超有名サービスで使われています。
- WordPress(世界のWebサイトの約4割が使用)
- Facebook(SNSの代名詞)
- Wikipedia(オンライン百科事典)
- Yahoo!
- Slack(ビジネスチャット)の初期バージョン
特にWordPressがPHPで作られていることが、PHPのシェアが高い大きな理由です。
PHPの特徴5つ
なぜPHPはこれほど広く使われているのでしょうか?5つの特徴を見ていきましょう。
1. Web開発に特化している
PHPは、「Web開発のために作られた言語」です。
HTMLの中にPHPのコードを埋め込めるため、Webページを作るのに非常に便利。他の言語と比べて、Webサイトを作り始めるまでのハードルが低いんです。
<!DOCTYPE html>
<html>
<body>
<h1>こんにちは、<?php echo "田中さん"; ?></h1>
<p>今日は<?php echo date("Y年m月d日"); ?>です。</p>
</body>
</html>
このように、HTMLの中に <?php ?> でPHPコードを埋め込めます。
2. 学習しやすい
PHPは文法がシンプルで、プログラミング初心者でも学びやすい言語です。
- 変数の使い方が直感的
- エラーメッセージがわかりやすい
- 日本語の学習教材が豊富
「最初のプログラミング言語」として選ぶ人も多いです。
3. 環境構築が簡単
多くのレンタルサーバーでPHPが最初から使える状態になっています。
特別な設定をしなくても、ファイルをアップロードするだけでWebサイトが動く。この手軽さが、PHPが広まった理由の一つです。
4. 情報が豊富
30年近い歴史があり、世界中で使われているため、情報量が圧倒的です。
- エラーが出ても検索すれば解決策が見つかる
- やりたいことのサンプルコードが豊富
- 書籍、動画、オンライン教材が充実
困ったときに情報が見つかりやすいのは、初心者にとって大きな安心材料です。
5. 求人数が多い
日本のWeb開発求人では、PHPが最も多いと言っても過言ではありません。
WordPressを使ったサイト制作、ECサイト開発、業務システムなど、PHPが使われる場面は非常に多いです。
| PHPの特徴 | メリット |
|---|---|
| Web特化 | Webサイト作成が簡単 |
| 学習しやすい | 初心者でも始めやすい |
| 環境構築が楽 | すぐにコードを動かせる |
| 情報が豊富 | 困っても解決しやすい |
| 求人が多い | 就職・転職に有利 |
PHPで何ができるの?
PHPでできることを具体的に見ていきましょう。
1. Webサイト・Webアプリケーション
PHPの最も得意な分野です。
- コーポレートサイト(企業のホームページ)
- ブログ・メディアサイト
- 会員制サイト
- 予約システム
- お問い合わせフォーム
2. ECサイト(ネットショップ)
商品の一覧表示、カート機能、決済処理など、ECサイトに必要な機能をPHPで作れます。
EC-CUBEやWelcartなど、PHPベースのECシステムも多数あります。
3. 業務システム
社内で使う管理システムもPHPで開発されることが多いです。
- 顧客管理システム(CRM)
- 在庫管理システム
- 勤怠管理システム
- 社内ポータルサイト
4. API開発
スマホアプリやフロントエンド(React、Vue.jsなど)と連携するAPI(データのやり取りをする仕組み)も作れます。
PHPのデメリット
PHPにもデメリットがあります。正直にお伝えしますね。
1. 「古い」イメージがある
PHPは長い歴史があるがゆえに、「古い」「時代遅れ」と言われることがあります。
ただし、PHP自体は継続的にアップデートされており、最新のPHP 8系は非常に高性能です。「古い」のはイメージであって、技術的に遅れているわけではありません。
2. 他の言語に比べて自由度が高すぎる
PHPは自由度が高く、「悪いコード」も書けてしまいます。
そのため、初心者が書いたコードが読みにくくなりがち。これを防ぐために、フレームワーク(Laravel等)を使うのが一般的です。
3. Web以外には向かない
PHPはWeb開発に特化しているため、AIや機械学習、スマホアプリ開発には向きません。
これらをやりたい場合は、PythonやSwiftなど別の言語を学ぶ必要があります。
PHPと他の言語を比較
Web開発で使われる他の言語と比較してみましょう。
| 言語 | 特徴 | 主な用途 | 求人数(日本) |
|---|---|---|---|
| PHP | Web特化、学習しやすい | Webサイト、WordPress | ◎(非常に多い) |
| Ruby | 書きやすい、開発速度が速い | Webサービス、スタートアップ | ○(多い) |
| Python | シンプル、AI/データ分析に強い | AI、データ分析、Web | ○(増加中) |
| Java | 安定性、大規模開発向け | 業務システム、金融 | ◎(非常に多い) |
「とにかく就職したい」「Web開発をやりたい」という方には、求人数の多いPHPは有力な選択肢です。
PHPの学習ステップ
PHPを学ぶおすすめの順序を紹介します。
- HTML/CSSの基礎を学ぶ(1〜2週間)
- PHPの基礎を学ぶ(変数、条件分岐、繰り返し、関数)
- データベース(MySQL)の基礎を学ぶ
- 簡単なWebアプリを作ってみる(掲示板など)
- Laravel(フレームワーク)を学ぶ
PHPを学ぶなら、最終的にはLaravel(ララベル)というフレームワークの習得を目指しましょう。現場では、PHPを直接書くよりもLaravelを使うことが多いです。
PHPの求人状況
気になる求人事情について見てみましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 求人数 | 非常に多い(Web開発でトップクラス) |
| 年収目安 | 350万〜600万円(経験による) |
| 未経験求人 | 比較的多い |
| 将来性 | ○(WordPress需要が支える) |
PHPは「オワコン」と言われることもありますが、実際の求人数は依然として多いです。特にWordPressの需要がある限り、PHPの仕事がなくなることはないでしょう。
まとめ
この記事のポイントを整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| PHPとは | Web開発に特化したプログラミング言語 |
| 特徴 | 学習しやすい、情報豊富、求人多い |
| 作れるもの | Webサイト、ECサイト、業務システム、API |
| デメリット | Web以外は不向き、古いイメージ |
| 学習の目標 | 最終的にLaravelを習得 |
PHPは、「Webエンジニアになりたい」という方に最適な言語の一つです。求人数が多く、未経験からでも比較的入りやすい分野。
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